囲炉裏端
ようこそ、ご連絡 ご意見などありましたらどうぞ・・・。 画像投稿は 500KBまでです。奥武蔵の赤イワナ? - あものす
2015/07/17 (Fri) 19:46:15
はじめまして。
低山の連なる奥武蔵入り口のほうで、このようなイワナが源流にひっそり生息していることに気がつきました。
このサイトで、赤イワナ・奥武蔵タイプではないかと思うようになりました。漁協やボランティアの「善意の放流」で、ニッコウイワナ系が放流されて、下流部は黄から白腹のイワナばかりです。
このサイトの趣旨のとおり、赤岩魚を大切にしていきたいです。
管轄の漁協や、ボランティアの人たちに、野放図な放流の危険を訴えるのがよいのでしょうか。
爺さまの紀行は、たいへん叙情的でぐっとひきこまれます。
若輩者で、いろいろ及ばぬところがあると存じますが、どうぞよろしくお願い致します。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - 杣女爺
2015/07/18 (Sat) 06:58:38
ようこそ、あものす さん。
>源流にひっそり生息して・・・
画像からして、七寸前後でしょうか。側線付近の斑紋や各鰭の色合いからして奥武蔵タイプと思われます。
“思われます。”と申しますのは、各沢谷によって在来種であっても、それぞれ少しづつ特徴が違っているからです。また、その沢谷の数匹を見ませんと交雑種であっても在来種の特徴を現している個体もあるからです。
個人的な意見ですが「善意の放流」は、危険な行為と考えます。放流が鮎などと同じ目的で「釣りを楽しむ為(楽しませる)にの趣旨」ならば上・源流に至るに顕著な遡上止メのある下流域に限定されるべきです。
そうでないと、在来種の棲む上・源流も全て交雑種の棲む沢谷となってしまいます。
岩魚は自然環境に強い魚です。
只、人の手によるもの(堰堤の築造、林道の開削、造林などなど)や魚獲りには非常に弱いものです。
こういった自然環境を侵さない状態であれば、その自然環境に適合して棲み続けますし増えもしましょう。
端的に云えば、その自然環境を保持できれば人の手を加える必要は無いと考えます。
あものす さん。
これからも、奥武蔵の赤イワナを大切にしてゆきましょう。
何時か、何処かの奥武蔵の源流域で御会いするかもしれませんね。楽しみにしています。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - あものす
2015/07/20 (Mon) 08:20:25
杣女爺さま、さっそくのご返信ありがとうございます。
7寸ほどの赤イワナが棲んでいた沢の上流部に居ついていた尺上の大物の画像を貼ります。
斑紋が消えかかり、朱斑が鮮やかです。
細長く、顎は獣のような迫力のある固体でした。
濡らした手網に入れて手早く撮影したのですが、爺さまのように水槽を使ったほうがよさそうですね。赤岩魚の沢に入るときは携行するように致します。
人為的に生態系をいじるというのは、大変難しいことですね。日本では、白樺湖で生態系操作をしましたが、うまくいかなかったと水産大の先生に聞きました。
赤岩魚を守る、増やすというよりも、彼らの環境を守ることこそ大切なのでしょうね。秩父・奥武蔵の宝である赤岩魚を、大切にしてゆきます。
そういえば、どこぞの峪で爺札らしきものを見たことがあります。今頃になって気がつきました。
どこぞの峪でお会いできることをこちらも楽しみにしております。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - 杣女爺
2015/07/20 (Mon) 18:53:21
画像、ありがとうございます。
凄い岩魚ですね。残念ながら、私は未だ此のような岩魚にお目にかかったことがありませんで羨ましい!。
>水槽を・・・
それが良いかもしれません。
魚を痛めませんし、お勧めします。
水中から引き上げられた魚は、驚愕と恐怖と絶望を宿した目をしています。が、手早く水槽に入れて煙草を一服もしますと目付きは変わり“俺はいったいどうなったんだ、ところでコイツは何なんだ”といった穏やかな自分を取り戻した目に変わります。
やはり、自然に生きるものは繁栄するも衰退するも「自然の摂理に従って」が一番と考えます。
十五年程の前まで善意の「篤志家」によって盛んに行われた発眼卵や稚魚放流によって秩父の各水系は現状の様に他県産岩魚やその交雑種となってしまいました。
>爺札・・・
巻き道などで、帰りの無難(天候異変など)の為の目印に付けています。帰途に外しているつもりなのですが、残るものもあります。
木々を傷めぬよう、二年もすれば土に帰る素材のテープですので、少しの間は目障りご容赦下さい。
あものす さん
良いお仲間さんに来ていただいた…と喜んでおります。
高麗の赤イワナ? - あものす
2015/07/26 (Sun) 02:32:57
爺さま
ご返信、ありがとうございます。暖かい言葉をいただき、大変うれしく思います。
私もあそこまで迫力のある岩魚は初めて見ました。
神々しかったです。
高麗に、赤岩魚保護の志を同じくする釣友がおり、時折、爺さまのサイトの話をするのですが、前に爺さまが探されていた魚はこれではないかと、画像を送ってくれたので、添付致します。是非爺さまに見ていただきたいそうです。このような色合いの魚が多く出るそうです。
この水系の魚は、ヤマメも赤く、餌か水質の問題が関係しているのではないかと考えることもあります。
友人も水槽は良いと云い、さっそくアクリル板をあわせて作ろうかと思っております。
爺札は、まったく目障りと感じません。むしろ、爺さまがここに入ったのだな、とにんまりしてしまいます。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - 杣女爺
2015/07/26 (Sun) 15:01:16
これはまた!! 美事な固体ですね。
朱紅点もさることながら鰭の色合い色刷きが凄いです。
まさしく、このような岩魚に出逢いたいと源流域を辿り歩いています。
奥秩父で見られる黄橙色の大作りな岩魚と違って、繊細な美しさに魅せられます。
釣友の方に“よいものを見せていただきました。”お伝えください。
余談ですが、私の釣友に「花ノ魚」と号す者がおりますが、“紅花のような岩魚からの称号だ・・・”と云っていましたが、まさにその通りですね。
着色の色合いは、その谷の流れる地質(岩盤)からくる水質であろう・・・私も考えています。
「爺札」といことは、あのもすさんも岩魚が棲まなくなる処の源流まで入られるのですね。
・次からは「さま」てはなく「さん」付けでおいで下さい。
またのお訪ねを楽しみにしています。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - あものす
2015/07/27 (Mon) 16:13:26
杣女爺さん
こんにちは、あものすです。異常な暑さが続きますね。
兎角悪疫流行りがちな昨今、体調を崩されぬよう願っております。
友人のすむあたりは、山女も赤く染まったものが多く、底石も赤味がかっています。
奥武蔵の低山が連なるあたりに、このような繊細な美しさをもつ赤岩魚が残っているのかもしれません。
皮肉なことですが、本来、河川環境を整備しなくてはならない漁協がほとんど機能していないおかげで、赤岩魚の棲み家が守られているのかもしれません。
鮎釣りの師匠が、40までは渓流をやれと厳しく命じるものですから、その教えを守って、山野にわけいっております。奥武蔵はずっと通過していたのですが、近年、すっかり赤岩魚の虜になってしまいました。
秩父の深い峪も魅力ですが、何の記録もない、奥武蔵の名が失われた沢を辿る日々です。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - 杣女爺
2015/07/29 (Wed) 08:49:10
ほんとうに、この暑さには辟易します。
とりわけ爺の身にはこたえて、少々バテ気味で谷・沢への気力も萎え気味です。
地質からくる水質は関係あるのかもしれませんね。
奥武蔵ではありませんが(秩父山域)、結晶質石灰石を産出する開けた沢では黄金色の岩魚を見ることができました。
画像を貼っておきます。
奥秩父の大作りな谿も魅力がありますが、奥武蔵の小作りな沢・谷も“侘び”というか、棲む美しい岩魚や炭焼きの石組み跡など古人の匂いもしてとても魅力的ですね。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - あものす
2016/04/11 (Mon) 05:06:24
本年もよろしくお願いします。
岩魚の棲むところは、まだ褐色の世界ですが、里では花が咲きそろいました。
奥武蔵のある沢の山女魚です。これはかなり赤いほうです。魚を赤くするなにかが、奥武蔵にはあるのでしょうか。沢蟹を喰うと赤くなるという人もおりますが、ほかの水系では、こういう魚はあまり見ません。
今年も赤岩魚が元気でいることを願いつつ。
Re: 奥武蔵の赤イワナ? - 杣女爺
2016/04/11 (Mon) 10:05:41
ようこそ あのもす さん。
こちらこそ よろしくお願いします。
奥域の岩魚達も、体力を回復してきたことでしょう。
随分と赤い山女魚ですね、パーママークが無ければ婚姻期のウグイと間違えそうです。
何か発色の原因があるのでしょう、仰るように食性なのか地質によるものかもしれませんね。
昨年のシーズン末ですが、奥武蔵の奥谷で熊に出くわしてしまいました。距離にして30㍍位あって、先様が去っていったのでホッとしましたが、「冬眠明け」充分に注意してください。